早春の句

2014年02月22日

2014年早春の句(薄氷)

一句20140222



 ソチ冬季五輪女子フィギュアにて、前日のショートプログラムで16位と満足の演技ができず失意のどん底に沈んだ浅田真央。今日のフリーでは、まるで不死鳥の如く蘇った。
 『観衆の記憶にいつまでも残る演技をしたい』という彼女の熱い思いと周囲の人々の励ましの言葉で、メダルという形で結果を残せなかったが、最高の演技を銀盤に残すことができた。
 演技後、『それが、最高のものだったのでよかった。私なりの恩返しができたと思う。』と語った浅田の目には満足のいく大粒の涙が溢れていた。

         薄氷を滑る涙の金メダル (無頓着)



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2014年02月01日

2014年早春の句(恵方巻)

kyonoku


割烹着姿のうら若い女性研究者(小保方晴子さん)が世界の科学者を唸らせる画期的な研究成果を発表した。あのIPS細胞を超える万能細『STAP細胞』の発見である。
マウスの細胞を酸性の溶液に浸して刺激を与えることで、あらゆる組織に変化可能なSTAP細胞になるという。今後はヒト細胞での実験が課題となる。ガンバレ大和撫子!

        恵方巻負けず嫌いの割烹着 (無頓着)




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2010年02月28日

2月28日(二月尽)

一句20100228

昨年の3月1日より始めた”一日一句”の時事俳句も今日で丸1年を迎える。途中ブログサイトのサーバーがウィルスに汚染され1週間程登録できなかったり、ブログサービス会社の閉店に伴なう引越しなど色々な出来事があった。日々の出来事を毎日欠かさずエッセイにまとめ、俳句を作成する作業の大変さを身をもって実感することができた。今後は週に一度のペースでこのブログを継続していくつもりだ。

     満願の一日一句二月尽 (無頓着)


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2010年02月27日

2月27日(受験)

一句20100227

オリンピックで金メダルが取れなくなった日本。日本が堕落したのは色々理由がある。大半の選手はメダルへの執念と根性がなく、まるでイベントに参加するスター気取りだ。また、強い選手を養成する環境がないことも事実だ。だが、勝てそうもない選手を選考し、マスコミがこれを持ち上げてメダルに届く気分にさせる。また、負けた選手には次頑張ればよいと慰める。これでは日本選手は強くなれない。必要なのは選手への適切なるアドバイスと叱咤激励である。オリンピック選手にはスベリ止めはない。経験を積んだらメダルが取れるものでもない。

     お受験やイメージ合わぬスベリ止め (無頓着)


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2010年02月26日

2月26日(蓬)

一句20100226

ホームレスらの生活困窮者をアパートに住まわせ生活保護費から8割近くの費用を天引きする「囲い屋」と呼ばれる悪質な業者の実態(6業者で約600人と契約)が大阪市の調査で分かった。大阪市の生活保護費は全国一であり市の財政を圧迫するこのような事態を重視し、平松市長は国に対策強化を申し入れた。調査によると業者は職のないホームレスに月12万円の生活保護を申請させ、ワンルームマンションに移住させる。その後、家賃や弁当代として約8割に当たる10万円近くを天引きする。

     貧乏を囲うて食ふ蓬かな (無頓着)


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