2018年06月

2018年06月08日

2018年初夏の句(無季)

一句20180608


森友学園の国有地売却を巡る決裁文書改ざん問題で、財務省は調査報告書を64日に公表した。当時、理財局長だった佐川前国税庁長官が「改ざんの方向性を決定付けた」とし、佐川氏主導で改ざんや交渉記録の廃棄が進められたと認定された。文書の改ざんや廃棄は佐川氏が指示したり、部下からの提案を承諾したりして行われた。また、理財局のN課長が近畿財務局に改ざん方針を伝えるなど中心的役割を担ったほか、国有財産企画課長など複数の幹部職員も関与した。3月に自殺した近畿財務局職員も改ざんの指示を受けていた。

これらの不祥事の動機については、安倍首相が夫妻の関与を全面否定した昨年2月の国会答弁がきっかけとなり、佐川氏は「国会審議の紛争を回避するため」と指摘し、安倍昭恵氏や谷氏、国会議員などの名前が記載された決裁文書が公になるのを恐れたものとみられる。

これら前代未聞の財務省の不祥事について、麻生財務相の進退を、安倍首相は「二度とこうした事を起こさないよう公文書の在り方を徹底的に見直し再発防止策を講じていく。麻生氏はその先頭に立って責任を全うしてもらいたい。」と続投させる考えを示した。公文書の膨大な改ざんを「悪質ではない」と言う“悪の親分”麻生太郎財務相を職にとどめる安倍政権そのものが政治不信を増幅させている。

安倍政権は財務省の調査結果を踏まえ、一連の不祥事の幕引きを図ろうとしている。自らの保身や利権を優先させる政治家や官僚の考え方や意識が国民の間に広がれば、国会を通じて民意や正義が反映されず、世間に悪行の数々が蔓延することになる。国民不在の実に恐ろしい世の中となったものである。


     アソと言う悪の親分後ろ盾 (無頓着)





mutonchaku at 17:05|PermalinkComments(0) 初夏の句